京都水族館の3種類の小さなサメたち

※この記事は7分くらいで読めます公開日:2015年01月10日
更新日:2015年02月10日

京都水族館の3種類のサメ

 鮫といえば「JAWS」をはじめ、映画で恐ろしい役回りが多い生き物ですが、京都水族館のサメ3兄弟は人間を襲うことはないサメばかりです。
一番大きい長男の『ドチザメ』、猫の顔をした次男の『ネコザメ』、トラ柄の三男『トラザメ』、名付けてサメ3兄弟です。
※ もちろん実際は兄弟じゃないです(^^;
「だんご3兄弟」の世代です。。

【このページの目次】

サメのいる場所

京都水族館の地図

 京都水族館のサメ3兄弟は、ドチザメとネコザメは『大水槽1階』の洞窟型ビューポイントと2階の『海洋ゾーン 磯の教室』に、トラザメは同じく海洋ゾーンの『京の海』にいます。
※ マップをクリックでパンフレットのスキャン画像を表示

猫そっくりの『ネコザメ』

ネコザメの水槽

『磯の教室』がオススメです

 ネコザメは大水槽1階の洞窟型のビューポイントにもいるのですが、海洋ゾーンの『磯の教室』にネコザメの小さな水槽があり、ここが目の前で一番よく見ることが出来ます。
近づいて見てみると・・

ネコザメの顔

 目の上の皮膚が隆起してるのが写真でも分かりますが、これが猫の耳に見えるためネコザメと呼ばれています。
ちなみに英語ではCat(猫)Shark(鮫)かと思いきや、「Japanese bullhead shark」(牛頭鮫)となり、Cat Sharkは後で紹介する『トラザメ』の英語名になります。
私にはどう見ても猫に見えますが・・(^^;

上から見たネコザメ

上から見てると近づいて来ます

 この可愛いネコザメですが、日本近海の浅い海の海底付近に生息しているそうです。
サザエや貝、ウニなどを食べるのですが、歯で殻をかみ砕くため別名「サザエワリ」と呼ばれています。
このように水槽の上から覗いていると・・

前から見たネコザメ

 「誰か来た!」という感じで急浮上してきます。
見て下さい、この表情。
完全に猫ですよね(^^;
ちなみにネコザメは大きいもので1m以上になるそうですが、この『磯の教室』にいるネコザメの大きさは全長60~70cmくらいです。

上から見たネコザメ

 急浮上すると、水面に顔を半分くらい出してバシャバシャと動きます。
でも人間には無害なので、襲ってこようとしているわけではなさそうです。
この可愛いネコザメですが、普段は動かずに底でじっとしていることが多いので素通りしがちですが、水面の上からじっとみてると近寄ってくることも多いので、ぜひ見てあげて下さい。

大水槽に多くいる『ドチザメ』

大水槽のドチザメ

大水槽の洞窟型ビューポイントに

 続いては大きいもので体長が1m50cm程になるドチザメです。最大の大きさは、先ほどのネコザメより少し大きいですね。
そんなドチザメですが、大水槽1階の一番最後にある洞窟型のビューポイントに多くいます。

大水槽のドチザメとネコザメ

 カメラを高輝度モードで撮影しているため明るく見えていますが、実際はかなり暗いです。
底でじっとしているのは、先ほど紹介したネコザメです(^^;
この洞窟型のビューポイントでは、ネコザメは底でじっとして、ドチザメはよく動き回っている光景をよく見かけます。

磯の教室のドチザメ

 また、ドチザメはさきほどのネコザメで紹介した『磯の教室』の小さな水槽にもいます。
ドチザメも日本近海に生息していますが、卵を体の中で孵化させて20cm近くまで成長してから産む点がネコザメと大きく異なります(ネコザメは卵の状態で産む)
性格がおとなしく、人には無害な点は同じですね(^^

体の模様がトラ柄の『トラザメ』と赤ちゃん

トラザメ

3兄弟で一番小さなサメ

 先ほど紹介したネコザメ、ドチザメと比べるとやや小さなトラザメは、海洋ゾーンの『京の海』にいます。
写真のように水槽に2匹いて、じっとしています。

トラザメ

 トラザメは最大でも50cmと小さめで、体の模様がトラに似ています。
先ほどのネコザメにも似ていますね。
ちなみに英語ではトラザメはTiger(虎)Shark(鮫)ではなく「CatShark」(猫鮫)になりますので直訳してしまうとサメの種類が違ってきます(^^;
性格はおとなしく、一般家庭の水槽でも飼われているそうです。

トラザメの赤ちゃん

トラザメの赤ちゃんが孵化

 2014年の10月と11月末にトラザメの赤ちゃんが孵化しました。
体長8cmくらいの小さな体なのに、もうしっかりトラ柄なんですね。
ちなみにトラザメはドチザメとは違って、卵の状態で産卵します。そして孵化までには約1年もの長い月日を要するのです。

トラザメの卵

 そのトラザメの卵がこちらです。
普通の魚の卵とは違い、長方形の珍しい形をしていて紐もついています。
この紐は、海底の藻や岩に絡ませて卵が流れるのを防ぐ役割があります。
孵化まで約1年かかるだけあって、卵はかなり丈夫なのだとか(^^;
2014年の12月3日に生まれた卵なので、写真は1か月ちょっと経った頃の状態です。

トラザメの卵

1か月後に再確認すると・・

 2014年2月に再度確認してみると、早くも赤ちゃんが動いていました!
写真のオレンジ色に見えるのが小さな赤ちゃん(胚)ですが、分かりますでしょうか!?
この小さな赤ちゃんがあと約10か月かけて大きくなり、8cmくらいの大きさになり孵化するわけですね。

 以上、京都水族館のサメ3兄弟でした。
※ 別に兄弟というわけではないのですが(^^;
サメについて興味が出てきましたでしょうか!? 生きものたちを知ってから水族館に行くと楽しさが倍増しますのでぜひじっくり見て下さい。

サブコンテンツ