京都水族館のクラゲ

※この記事は10分くらいで読めます公開日:2014年12月29日
更新日:2016年07月03日

京都水族館のクラゲ

 海で泳いでいる時に刺されると、かなり痛いクラゲですが・・水族館で見るとご覧のように美しいです。
京都水族館には常時7種類以上のクラゲが展示されていますので、クラゲ好きの人にはたまらないですね(^^
ちなみに私は中華などで食べる『キクラゲ』を海にいるクラゲの一種だと大学生くらいまで思っていたのは内緒です。。

【このページの目次】

クラゲのいる場所

京都水族館の地図

 京都水族館のクラゲは、『海洋ゾーン』の『無脊椎の世界』にいます。
入場してから順当に進めば、イルカスタジアムの手前のゾーンになります。
※ マップをクリックでパンフレットのスキャン画像を表示

常時7種類以上のクラゲが展示されている美しい世界

ギヤマンクラゲ

ガラスのような美しいギヤマンクラゲ

タコクラゲ

口腕(こうわん)が8本あるタコクラゲ

オキクラゲ

刺激を与えると発光するオキクラゲ

アカクラゲ

アカクラゲ

アトランティックシーネットル

アトランティックシーネットル

サカサクラゲ

サカサクラゲ

ブルージェリーフィッシュ

ブルージェリーフィッシュ(ジェリーフィッシュは英語でクラゲのこと)

カブトクラゲ

虹色に発光するカブトクラゲ

ミズクラゲ

ミズクラゲ

ウリクラゲ

虹色に発光する、ウリのような形をしているウリクラゲ

オワンクラゲ

おわんのような傘の形をしているオワンクラゲ

ハナガサクラゲ

カラフルなハナガサクラゲ

ウリクラゲ

小さくて何ともいえずかわいいシロクラゲ

アマクサクラゲ

九州西岸で夏によく見られるアマクサクラゲ

カギノテクラゲ

小さいながらも強力な毒を持つカギノテクラゲ

コブエイレネクラゲ

小さくて綺麗なコブエイレネクラゲ

 京都水族館には常時7種類以上のクラゲが展示されていて、見ての通り種類によって外見も毒の強さも全然違います。
例えばオキクラゲは色味が綺麗で、4本の長いレース状の口腕(エサを取り込む発達した唇のようなもの)があります。見た目は綺麗ですが、刺されると強い神経毒で激痛だそうです。

タコクラゲなんかは、名前の通り見た目がそのままタコですね。
オキクラゲとは逆に、毒性が弱いため刺されても普通は痛みを感じないそうです。
また、名前にクラゲがつかないアトランティックシーネットルは、名前が「シーネットル=海のイラクサ(中の液体が皮膚にかかると強烈な痛みがある草)」という通り、強い毒性があり、刺されると激痛らしいです。。

また、ブルージェリーフィッシュは何とも言えない綺麗な色をしています。
そして、花のようにカラフルなハナガサクラゲを見たとき、また新しいクラゲの一面を知るでしょう。
それぞれのクラゲの違いをぜひじっくりと見てください(^^

京都水族館のミズクラゲ

 一番大きな水槽にいるミズクラゲは青白く光り、幻想的で美しい光景です。
飼育員さんは大きなミズクラゲにしたいという思いで、小さな頃から餌をたくさんあげているため、大きいミズクラゲではカサの大きさが40cm近くにもなります。
いっぱい餌をあげると水の状態が悪くなってしまうため、そうならないように管理しつつ、うまく水流を調節しないと1つの場所に集まってしまうため、まんべんなく動くように均等に水流をつけて工夫されているそうです。

無脊椎の世界ではクラゲの飼育の様子も見られる

バックヤードでのクラゲの飼育

見えるバックヤード

 ここでは、ミズクラゲやエボシクラゲなど、クラゲを飼育しているバックヤードも見ることが出来ます。
クラゲは一年中獲れるわけではないため、ここで繁殖させて、大きくなってから展示に出すことになりますが、クラゲの仲間は飼育が難しいため、当初は京都水族館の人口海水ではうまく繁殖出来ないのでは・・と言われていたそうです。

バックヤードでのクラゲの飼育

 しかし、実際に育ててみると人口海水は湾岸水よりもクリアで病原菌も少ないこともあってか、ご覧の通り、順調に繁殖、飼育されています。
写真の小さなミズクラゲは300匹近くいるそうで、卵を産む時は11時くらいのため、毎日11時近くになると卵を産んでいないかチェックされています。
この前を11時くらいに通った時はぜひチェックしてみましょう(^^

移動水族館『京都水族館クラゲSTUDIO』

移動型水族館クラゲSTUDIO

イベント等で出張展示

 京都水族館のミズクラゲたちは「京都マラソン2015」や「京都東山花灯路」といった、京都のイベントに『京都水族館クラゲSTUDIO』として出張展示されることもあります。
普段クラゲを見る機会は水族館くらいしかないので、イベントを盛り上げるいいアイデアですね(^^

クラゲSTUDIOのミズクラゲ

 このように青白く幻想的に光るミズクラゲなどを、普段の京都水族館では正面からだけしか見る機会がありませんが、クラゲSTUDIOでは小さな水槽に入っているため四方上下から観察することが出来ます。
もしかしたら京都のイベントで偶然見られることもあるかもしれないですね。

3Dプロジェクションマッピング

3Dプロジェクションマッピングのクラゲ

宇宙空間に浮かぶクラゲ!?

 関西の水族館では初となる3Dプロジェクションマッピングでは、クラゲのいるエリアは宇宙船が描写されています。
クラゲの水槽を宇宙船の窓に見立てて、その中に浮かぶクラゲは、まるで無重力の宇宙空間を漂っているかのように見ることが出来ます。

3Dプロジェクションマッピングのクラゲ

 この美しい3Dプロジェクションマッピング、2015年3月15日まで開催されています2015年3月21日から第2弾が開催されていましたが、7月17日で終了となりました。
詳しくは『関西の水族館で初の3Dプロジェクションマッピング開催中! 』をご覧下さい。

インタラクティブアート『雪とくらげ』

雪とくらげのインタラクティブアート

京都の冬を表現したアート

 2015年12月26日から、京都水族館のクラゲゾーンでは『雪とくらげ』と題したインタラクティブアートが開催されています。
雪が舞い散る映像だけなく、Air Aroma Japanプロデュースのアロマ(香り)が、特別な空間を演出しています。

雪とくらげのインタラクティブアート

 このインタラクティブアートは、写真のように人の足跡に反応にして地面に波紋が出来るようになっています。
子どもだけではなく、ついつい大人も踏んでしまうという・・(^^;
このイベントは2016年3月13日まで開催されています。

クラゲだけではありません

ミズダコ

京都産のタコもいます

 クラゲのいるエリアにはミズダコもいます。全長1mくらいはありそうな大きさで、壁にピタリとくっついて動きません。
ミズダコは京都の海にもいて、実はこのミズダコも京都産なんですね。
冬にミズダコを獲っている漁師さんにわけてもらったそうです。
今まで何十回と見たはずですが・・いつも左上に貼りついています(^^;
高感度モードで撮影しているので明るく見えますが、実際は暗闇の中に、タコが赤く浮かんでいる感じです。

ミズダコ

 この写真は2015年2月のミズダコですが、初めて左上じゃない場所にいました(^^;
ミズダコの寿命は2~3年で、先日長男が「タコがいなかった」と言っていたので、もしかすると個体が変わっているのかもしれません。
周りの石に擬態しているようにも見えます。今までとの違いを見つけるのも水族館の楽しみの1つですね。

タカアシガニ

世界一大きいカニもいます

 こちらは日本近海の深海に生息している世界最大のカニ「タカアシガニ」です。
大きいものでは脚を広げると3mを超えるそうで、隣の1m近いタスマニアキンググラブが小さく見えてしまうほどです。

タスマニアキングクラブ

こちらは体重と甲羅の幅ではタカアシガニより大きいタスマニアオオガニ(タスマニアキングクラブ)です。
成長すれば15kgにもなる巨大なカニで、20年近く生きる長い寿命のため、まだまだ大きくなるかもですね。
ちなみにこのカニ、腕を切られても再生するのです。テラフォーマーズを読んでいる人はご存知の、3位のアシモフのベースになっているカニです。

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