京都水族館のペンギンたち
※この記事は10分くらいで読めます公開日:2014年11月15日
更新日:2016年01月30日

イルカと双璧をなす水族館の人気者といえば、やっぱりペンギンですね。京都水族館のケーブペンギン達は人が大好きな子、好奇心旺盛で食いしん坊な子、モテ男、ツンデレなど1羽づつ個性豊かで、京都の通り名にちなんだ名前がついています。ペンギン達のことをよく知ると、実際に見るときの可愛さも倍増です。
【このページの目次】
- ペンギンゾーンの場所
- 個性豊かなペンギン達
- ペンギン達がさらに分かりやすくなりました!
- 水中や水上の様子
- ペンギンたちの巣箱と産卵
- ヒナの孵化と巣作り
- 雛の成長と換羽(かんう)
- ペンギンのカップル
- ペンギンたちが頭上を歩く『ペンギンスカイウォーク』
- 目の前で見える!ペンギンペタペタタイム
- 子どもの成長とペンギンの身長を比べてみましょう
- ペンギンゾーンの混み具合
ペンギンゾーン

『ペンギンゾーン』は水中のペンギン達を見られる1階と水上のペンギン達が見られる2階の2ヶ所のビューポイントがあります。水上の様子はコの字型のスロープから様々なペンギン達の様子を見ることが出来ます。
※ マップをクリックでパンフレットのスキャン画像を表示
個性豊かなペンギン達

ペンギンたちのプロフィール
京都水族館のペンギン達には「おいけ」や「ごじょう」など京都の通り(道)の名前から1羽1羽名前がついていて、性格も違います。
ペンギンゾーン2階のスロープには、ペンギン達のプロフィールが書かれた冊子が置かれており、それぞれの名前や特徴、見分けるためのバンドの色が表になってまとめられています。

バンドを右につけているペンギンは男の子、左だと女の子です。この子は右につけているので男の子のですね。
ちなみにバンドの色の組み合わせで名前が分かります。京都水族館のペンギン名前表によると・・この子は「たけ」ですね。ちょっとわがままでツンデレらしいです。言われてみるとそんな感じにも見えますね(^^:

目の前のペンギンは誰!?
プロフィール表を見ると、アクリル板の目の前にいるペンギンたちが、どの子なのかを調べることがで来ます。
私の長男の名前が「りょう」なのですが、首の下の蝶ネクタイ模様が特徴的な同じ「りょう」という名前のペンギンもいて、名前や特徴が分かると凄く親しみを持って見ることが出来ます。
写真 | 性格や特技 |
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イケメンで男気があり、とても背が高いオスの「たかつじ」です。 人間だったら確実にモテますね。 |
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小顔で京都水族館のペンギンで一番の美人と言われている「てら(メス)」です。 確かに綺麗な顔をしていますね~ |
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輪郭がひし形っぽいところがチャームポイントの「おがわ(オス)」です。 写真ではフリッパー(翼)を体にぴったりくっつけて休んでいるところで、腕を後ろに組んでいるみたいで可愛いです。 |
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京都水族館で一番ジャンプ力があると言われているメスの「あね」です。 写真は穴からジャンプして飛び出している瞬間です。 |
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上で紹介した「あね」に恋をしているオスの「しじょう」です。 この日も「あね」と一緒にいました。 |
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メスの「ろくじょう」と大きく成長したヒナです。 旦那さんは「りょう」です。 |
ここで紹介しているペンギン以外にも、多くの個性豊かな子がいますので、京都水族館にあるペンギンのプロフィール表と照らし合わせてじっくり見て下さい(^^
ペンギン達がさらに分かりやすくなりました!

アクリル板を見てみよう
今までは腕のバンドだけで目の前にいるペンギンを見分けていましたが、子育てのシーズンにはそれぞれのペンギンハウスの前に、どのペンギンが住んでいて、いつ赤ちゃんが生まれたか、どんな成長をしているかなどをアクリル板に解説してくれています。
これは凄く良いアイディアですね!
水中や水上の様子
2階のペンギンゾーンから見た水上の様子です。ちなみにペンギンの食事は体重測定しながら決めており、平均して約200~300gのアジ(7~10尾)をあたえているそうです。普通は頭から丸呑みするのですが、他の子にアジを取られまいと慌ててしっぽから食べて、アジのギザギザが喉にあたって痛そう子もいるのだとか・・


1Fのペンギンゾーンから見た水中の様子です。今でこそ、このように泳いでいるペンギン達ですが、水族館のオープン当初は全くプールに入らなかったそうで、ネットに入れたアジを水中にいれて、水の中に興味を持ってもらうようにしていたようです。今、水中のペンギンを見られるのも飼育員さんの苦労の成果ですね!

イルカLiveにも絶賛出演中
ペンギンの中には、イルカショーに出演中の子もいます。さっきのツンデレの「たけ」君も出ています。たけ君は女性の飼育員さんには良く反応するそうなんですが、男の飼育員さんには反応が薄いそうです。
これは女性の飼育員さんに育てられたからだと、イルカLiveで飼育員さんが説明してくれました(^^

オスのペンギンは砂場に穴を掘って立派な巣を作り、メスにプロポーズするのだとか。京都水族館では、ペンギンたちの恋を実らせるために砂場を用意してあげているんですね。
ちなみにイルカショーにも出演している「おいけ」君は巣作りが上手でモテ男なんだとか。私はかなりの不器用なので、ペンギンだと絶対モテないですね。゚(゚´Д`゚)゚。
ペンギンたちの巣箱と産卵

10月は恋の季節
10月中旬から下旬になるとペンギンたちにも恋の季節がやってきます。
2014年は写真の丸太型の巣箱が5部屋、下の写真のドーム型の巣箱が8部屋、合計13の巣箱が設置されました。
今年はどのカップルが巣箱に入るのでしょうか!?

と思いきや、巣箱が設置されてから約10日後に訪れた時には、このように既にINしちゃっていました(笑)
この時期に京都水族館に行くと、巣箱に入っているペンギンのカップルたちを見ることが出来ます。

11月は産卵の季節
巣箱の設置から約3週間後の11月9日、初の産卵がありました。
細身なスレンダー美女の『ころも』とお腹の斑点がAの模様になっている、ちょっとクセ毛の『さかい』のペアの産卵です。

卵を温めている様子です。
写真でも分かるように、このペンギンはバンドを腕の左側につけているので女の子、バンドの色が水色2つなので"京都水族館のペンギン名前表を見ると、女の子ペンギンの『うお』と分かりますね。
ペンギンの名前表は、チケット窓口でもらえますので、ぜひどの子か調べてください(^^
ヒナの孵化と巣作り
(赤ちゃんペンギンのライブ中継や公開体重測定のイベントも)

12月~1月は孵化の季節
初産卵の11月9日から約40日後の12月17日、初めてのヒナの誕生です。
2015年の1月9日~2月28日までは、ペンギンゾーン1階で写真のように、赤ちゃんペンギンのライブ中継やダイジェストも開催されています。
大きなモニターに赤ちゃんがいる巣箱の様子がリアルタイムで中継されますので、ぜひ一度見て下さい。

また、月・水・金の午前11時からはペンギンゾーン2階で赤ちゃんペンギンの公開体重測定もしており、アクリル板のすぐ目の前で、とても小さな赤ちゃんペンギンが見られます。
こちらもライブ中継と同じく2015年2月28日までの開催となっています。
詳しくは『京都水族館のケープペンギンの赤ちゃん、ライブ中継始まる!編』で紹介しています。

せっせと巣作りを頑張る姿も
この時期には京都水族館のペンギンたちも、巣作りを頑張っている様子を見ることが出来ます。
写真のペンギンは男の子ペンギンの『りょう』くんです(バンドが右腕についているので男の子、名前は色で識別出来ます)
りょうくんの巣作り(石運び)を見てみましょう。

手ごろな石を見つけては、くちばしでくわえて巣に運びます。
途中、このように段差があると石をくわえたまま、ピョンッとジャンプするのですが、またその姿が凄く可愛いのです(^^

そしてせっせと石を巣に運びます。
小さなペンギンが休むことなく働いている姿には、動物たちが一生懸命生きていることを感じさせてくれます。
と思いきや、世の中には他のペンギンが巣作りのために運んだ石を、気づかれないようにそっと横取りする悪いペンギンもいます(笑)
だんだん怪しまれて、最後には気づかれて怒られてしまうのですが、面白いのでぜひ見て下さい(^^;
【追記】この「りょうくん」が運んだ巣箱の小石も、隣の巣箱にいる「あい」に横取りされていました・・
雛の成長と換羽(かんう)

3月には立派に成長
3月にもなると雛の体重も2.5kgほどになり、大人のペンギン並みに大きく成長しました。
ちょこっと巣の中から出てきているのですが、つぶらな瞳が凄く可愛いです。

隣のお母さんペンギンの「ろくじょう」と比べると、どうみても雛の方が大きい・・!?
これは、雛の全身は柔らかい羽毛で覆われていて、人間でいうところの厚手のコートを羽織っている状態なので、大きく見えるんですね~。
この羽毛が抜けて(換羽)大人になります。

大人のペンギンも換羽します
ケープペンギンの羽毛も古くなってくると防水効果が落ちてくるため、通常1年に1回換羽(羽が生えかわる)します。
換羽の期間は2~3週間ですが、換羽前はガッツリ食べて体力を温存して、換羽中はじっとして体力消費を抑えているそうです。
写真は京都水族館のペンギンゾーン(1階、大水槽横)に展示されている「にじょう」の換羽で抜けた羽です。
驚くほど抜けていますね(^^;
ペンギンのカップル

ペアのペンギンを見てみよう
京都水族館にはカップルのペンギンも多くいます。新婚カップルの「りょう&ろくじょう」、安定感があり子育て上手な「にし&ごじょう」、控えめなカップルの「くるま&あい」、マメで子育ても互いに協力的な「さかい&ころも」、姉さん女房カップルの「ひがし&さんてつ」、運動神経抜群カップルの「たかくら&ふや」など、腕のバンドを見ると、どのカップルか分かります。

この2羽は・・イチャイチャしているように見えるのですがカップルでしょうか。
それとも人間でいうところの恋人未満?
男の子ペンギンの「しじょう」(左のオス)が、「あね」(右のメス)に恋をしているそうです。
ペンギンたちが頭上を歩く『ペンギンスカイウォーク』

突然頭上に現れる
2014年4月から、ペンギンたちが私たちの頭の上や目の前の通路を歩く新しいプログラム、『ペンギンスカイウォーク』が始まりました。
このプログラムは、決まった時間に開催される訳ではないため、ふと見ると突然頭上にペンギンがいたりします。

飼育員さんの後を追って、ペタペタと歩くペンギンたちの姿は、普段とはまた違った可愛さがあります。
このプログラムは、ペンギンたちが運動不足にならないようにするためと、歩いて足の裏に刺激を与えることで、足の裏から発生する病気の予防や、病気になってしまった場合に改善する治療のきっかけにもなっています。

水族館の外から見える時も
このペンギンスカイウォーク、写真のように水族館の外(梅小路公園)からも見えるのです。
頭上にいるので気付かないこともあるかもしれませんが、周りにいる人たちが上を見ているときは・・ペンギンたちがいるかもしれません。
目の前で見える!『ペンギンペタペタタイム』


目の前でペンギンが見える
ペンギン達がスロープを歩く「ペンギンペタペタタイム」は、普段はアクリル板越しに見ているペンギン達を、息遣いが聞こえてくるほど目の前で見ること出来ます。子ども達との目線も近いので、一層可愛さを感じることでしょう。
実施時間は不定期なので、見られた方はかなりラッキーです!

ところでこのケープペンギンですが・・今更知ったのですが北極にいるのではなく、南アフリカ在住だそうです(^^:
南極から流れている冷たくて栄養が豊富な海流沿いにペンギンは生息おり、オーストラリア、南アメリカやアフリカなど、広範囲に住んでいるんですね。くちばしの付け根がピンク色だと、暖かいところに住んでいるペンギンの証なのです。
子どもの成長とペンギンの身長を比べてみましょう

どのペンギンより大きい?
ペンギンゾーン2階入口のスロープの壁には皇帝ペンギンやキングペンギン、フンボルトペンギンなど様々な大きさのペンギンが描かれています。
楽しく身長を図りながら、どのペンギンと同じくらいの大きさか比べてみましょう(^^
ペンギンゾーンの混み具合

コの字型の広いスロープ
ペンギンゾーン(2階)の観覧場所はコの字型のスロープになっており、多くの人が見ることが出来ます。休日に人が多い時でも少し待てばじっくり見ることが出来るでしょう。
スロープには高低差があり、子どもと同じ目線の高さでペンギンを見ることが出来る場所もあります。

平日は比較的空いており、ゆっくりと好きなだけペンギン達を見ることが出来ます。時にはこんなふうに、誰もいなくなる時もあります(笑)
水族館では群れで見ることが多いペンギンですが、京都水族館ではぜひ1羽1羽の個性を、カウンターでもらえる「ペンギン名前一覧表」で観察してみて下さいね(^^